業務問題の発見

ギョウムモンダイノハッケン

Discovery of business problems

概要

業務において問題が発生する原因や業務改善に欠けているものが何であるかを発見すること。

説明

導入後のシステムの不具合が後を絶たない状況下で，その背景にある真の問題が何であるか，何故それが問題であるのか，いかに改善するのかを発見することが重要になっている。たとえば，運用時には「必要な処理ができない，処理に時間がかかりすぎる，誤動作が起きる，操作性が悪い」などの問題がおきる。運用で見つかる問題の多くが要求仕様の不備に起因しているといわれるが，ユーザはトラブルの発生に気づいても，その原因を突き止めることは難しい。しかし，発生状況を書き留めておくことならばできる。そうすることで，要求仕様の不明瞭さ，用語の意味の不統一さという問題が見つかる可能性がある。たとえば，トラブル原因が，機能や非機能要件の不明瞭さにあったとか，あるいは，真の問題は暗黙の了解であったことなどに気づく。