ISディジタル辞典-重要用語の基礎知識-第二版

ボトムアップ処理

ボトムアップショリ

Bottom-up processing

概要

知的情報処理における“もの”の認識では,入力データに依存して認識ができあがっていくという意味で,データ駆動型あるいはボトムアップ処理という。

説明

ある構造をもつデータがストアされているところへ,該当するデータが到来したとき, “もの”の認識が成立するという考え方である。このプロセスは認識が入力データに依存してできあがっていくという認知科学の見方であり,知識(人間の記憶)に依存しない認知主体型のデータ処理である。具体的には,柱や壁などの情報を組み合わせて家を作るように,感覚入力データ群を統合して上位の概念を形成する。一般には,ボトムアップ処理とトップダウン処理の両方を利用したデータ処理が行われる。