「情報システムと社会環境シンポジウム」参加者募集
〜Y2Kを超えて転換期を迎えた情報システム環境〜

[趣 旨]  21世紀の開幕を間近に控え、情報システムの2000年問題が大きく取り上げられております。それは、情報システムの中で重要な位置を占める情報技術に基づいた情報処理システムの寿命や将来性に関する設計が十分でなかったことに起因しています。2000年問題ばかりでなく、今日の情報技術の目まぐるしい変化は、逆に情報技術自体の陳腐化を進めることとなり、新しい技術の登場が古い技術の価値を著しく下げることにもなってしまっています。しかし重要なことは、本来の人間の社会的活動を情報システムが如何に実現しうるかにあり、それに情報技術ひいては情報処理システムがどう貢献できるかが重要な課題といえます。この課題に取り組むには、単に既製の企業組織の効率性や情報技術の側面からのみ情報システムをとらえるのではなく、人間の情報活動の本質を中心に据えた情報文化としてのシステム設計と、技術的な開発面ばかりでなく人間と技術の双方のシステムの複雑な相互作用としてのシステム開発や管理などの視点が重要となります。 本シンポジウムでは、このような人間の文化的側面を持った情報システムが直面する課題を正面からとらえて議論するための、研究の枠組みや議論の基礎となる発表や討論を中心に据えます。そして折しも2000年を迎えたばかりの時点において、問題の再検討と対策の評価について議論すると共に、2000年以降の情報システムをめぐる諸環境について展望します。

[日 程] 平成12年1月21日(金)
[会 場] 東洋大学 白山キャンパス(東京都文京区)2号館16階スカイホール
[主 催] (社)情報処理学会 情報システムと社会環境研究会
[参加者]会員:4,000円 研究会登録会員:3,000円 学生:1,000円 非会員:5,000円

(いずれも論文集代を含む)
[論文集のみ]3,000円(送料込)
[懇親会費] 2,000円
[申込方法] 本号会告欄の行事申込書によりFax, e-mail または、wwwでお申し込みください。
[申込締切] 平成11年12月24日(金)
[申込/照会先] (社)情報処理学会 シンポジウム係
〒108-0023 東京都港区芝浦3-16-20 芝浦前川ビル7F
e-mail :sig@ipsj.or.jp
URL- http://www.ipsj.or.jp/sympo/mgyoji.html
Tel : (03)5484-3535 Fax : (03)5484-3534

[プログラム]
○[ 9:30〜9:40 ] 開会の辞 黒川恒雄(國学院大)
●[ 9:40〜10:50] セッションT
1-1「社会・組織と情報技術の相互作用をめぐる一考察」  砂田薫(東京大)
1-2「地域づくりと情報システム」  中嶋聞多(信州大)
●[ 11:00〜12:10 ] セッションU
2-1「情報システム開発組織におけるナレッジマネジメントについて」  阿部昭博(岩手県立大)
2-2「情報メディアとしてのマルチメディア教材導入効果に関する考察」
  内木哲也(東洋大)、神沼靖子(前橋工科大)

●[ 13:30〜15:00 ] 基調講演 「21世紀の人材教育に求められているもの」
 高橋延匡(拓殖大)
●[ 15:15〜17:20 ] パネル討論 「Y2Kを超えて転換期を迎えた情報システム環境」
   江崎禎英(通産省)、小崎将昭(新日鉄情報通信システム)、
   手島歩三(ビジネスアーキテクト)、永田守男(慶應大)
   司会 刀川眞(NTTデータ)
○[ 17:20〜17:30 ] 閉会の辞 魚田勝臣(専修大)
○[ 17:30〜19:30 ] 懇親会