POS
ポス
Point Of Sale
概要
販売時点の商品や売上に関する情報などを集め,目的に応じて利用できるように処理すること,または,そのための情報システム。
説明
POSは,当初,キャッシュ・レジスタに代わるもの,すなわち,商品のバーコードを読み取ってコンピュータ上の価格表と照合し,支払い金額を計算するシステムとして小売業へ導入された。さらに,POSを利用して,販売時点で把握した情報と在庫情報や発注情報を結びつけることによって,在庫を減らし欠品を減らす効率的な販売が可能となった。その後,販売情報に加えて,天候,顧客情報などもシステムに入力して,これらを比較分析することで,特にコンビニエンスストアなどのフランチャイズ・チェーン方式における販売戦略に利用された。また,「なにが,いつ,どこで,いくらで売れたか」というPOS情報は,在庫・発注・生産管理にとどまらず,マーケティングや商品開発にも応用されている。現在のPOSシステムは,販売時だけではなく仕入や配送等の時点での情報も含めて,SCM全体の効率化に大きな役割を果たしている。
関連項目
最終更新日
- 2019.12.01.
- 吉田享子 (編集委員会編)