一次産業の情報システム
イチジサンギョウノジョウホウシステム
Information systems on primary industries
概要
第一次産業(農業,林業,漁業,鉱業)で活用されている情報システムの事例。
説明
一次産業の情報システムの目的は,生産性の向上,環境への配慮,消費者の安全・安心に関する情報提供などがある。たとえば,農業系には農協を支援する農協総合情報システムがあり,それは農協内の各種情報を統合した経営系管理システムと,農協と各都道府県連合会にまたがる信用・共催・経済・営農指導などの事業系システムで構成されている。生産者の農産物を地元で販売するファーマーズマーケットの出荷・売上生産管理システムなどもある。漁業系では,漁業共同組合連合会などの金融・勘定系のシステムや,漁業生産活動に係わる水揚情報などの水産資源や赤潮情報(赤潮生物の分布,海洋環境情報,魚病の情報など)を提供する情報システムがある。GIS(Georaphic Information System)を利用した位置情報,漁場情報,漁礁データ,漁場調査データ,漁獲などの管理システムもある。さらに,生産者と消費者をつなぐトレーサビリティによって食の安全・安心のための情報システム活用が始まっている。
最終更新日
- 2019.12.01.
- 五十井薫 (編集委員会編)