ビジネスプロセス改革
ビジネスプロセスカイカク
Business process reengineering
概要
ビジネスプロセス改革は情報技術の支援のもとに実施されるビジネス改革のひとつでBPRとも呼ばれる。BPRとは、企業などの組織が、重要なパフォーマンス(コスト、品質、サービス)を劇的に改善するために、ビジネスプロセスを根本的に考え直し抜本的にデザインし直すことである。
説明
ビジネスプロセス改革(BPR)は、アメリカのM. ハマーらにより提唱された「リエンジニアリング」の一般名であり、彼らは「ビジネス・リエンジニアリング」とも呼んでいる。BPRでは、IT(情報技術)がビジネス改革を促進する重要な要素として位置づけられており、1990年代始めのアメリカ企業を復活させる原動力となった。1993年末から1994年にかけて日本に紹介(M. ハマーら著、”Reengineering the corporation(リエンジニアリング革命:邦訳)”、T. ダベンポート著、”Process innovation(プロセス・イノベーション:邦訳)”など)され、ブームとなった。しかしインタビューでM. ハマーは、アメリカのリエンジニアリングの4分の3が失敗に終わっていることを条件付きで認めている(Computerworld US, 1994)。そのためいまでは人騒がせな過去の手法として日本では忘れ去られようとしているが、情報技術の導入に「プロセス志向」を用いて組織に大きな影響を起こすのは見逃せないポイントである。
最終更新日
- 2019.12.01.
- 伊東俊彦 (編集委員会編)