ISBOK
アイエスボック
Information Systems Body of Knowledge
概要
情報システムの専門家に必要な知識要素を集めて体系化したもの。
説明
知識要素は教育カリキュラムの重要な構成要素であり,知識項目ごとに内容説明とそのレベルが整理されている。ISBOKは,情報システムの国際的な学会であるAISが中心となって集大成が進められ,1997年に策定したカリキュラム“IS’97”において体系化された。その後,数年ごとにカリキュラムの見直しがなされてきたが,同時に知識要素も見直されている。情報技術や社会の変化に敏感に反応して活動することが,情報システムの専門家に求められているからである。ISBOKには“情報技術の基礎”,“組織と管理の概念”,“システムの理論と開発”の3分野が含まれていて,それぞれの分野において,エリア,ユニット,トピックという階層構造で示されている。知識項目と“知識の深さのレベル”は,カリキュラム固有の教育目標や学習到達度を示す場合の指標として活用されている。
参考文献
- ACM, AIS, AITP: IS ’97 Model Curriculum and Guideline for Undergraduate Degree Programs in Information Systems, DataBase, Vol.28, No.1, pp.1-94 (1997).
- 浦昭二,細野公男,神沼靖子,宮川裕之:情報システム学へのいざない,培風館 (1998).
- 情報処理学会情報システム教育委員会:J07-ISカリキュラム, 入手先<http://open.shonan.bunkyo.ac.jp/~miyagawa/is/isecom/material/>.
最終更新日
- 2019.12.01.
- 神沼靖子 (編集委員会編)