データ・情報・知識
データ・ジョウホウ・チシキ
Data, information and knowledge
概要
データと情報と知識の特徴,およびその関係についての概念。
説明
何らかのシステムによって計算・推論・伝送・制御などの処理を施すことを前提に,符号化し入力または出力されるものをデータと呼ぶ。これは物理的な存在として捉える非属人的な事実であるとの見方で符号的側面にウェイトをおいている。これに対して,その意味的内容的側面にウェイトをおくときは情報と呼ぶ。情報とは送り手が表現手段と伝送手段を使って受け手に送る“①見聞きした事柄や状況,②伝えたい意図や頼まれごと,③獲得した知識や資料,④それらを表す言葉や文章,⑤絵や意味を持った記号のパターン”など,属人的なものであるといえる。さらに,科学的な論理のもとに何らかの処理が施され,得られた事象が統計学的処理に裏付けられた確実性のある結論であるならば知識とよぶ。つまり,知識とは認識によって得られ,客観的に確証された成果であり構造を持っているといえる。
最終更新日
- 2019.12.01.
- 神沼靖子 (編集委員会編)