学術情報流通体制
ガクジュツジョウホウリュウツウタイセイ
Scholarly information delivery
概要
情報技術の進化が反映される学術情報の流通体制の変化。
説明
学術活動の情報源や情報交換の媒体として,図書・論文・報告書・新聞などの印刷物や,メモ・手紙などの手書き資料がある。これらの媒体に依拠した学術情報の流通体制は,データ処理やネットワーク技術によって変化している。伝達媒体も印刷物からネットワーク上の資源へと移行している。大学図書館の所蔵資料や劣化の進んだ特定資料などはディジタルアーカイブとして電子化されて保管されるようになった。一方で,紙以外の出版物である電子ジャーナルや電子ブックも増えている。出版社や大学・研究機関は,こうした情報資源をインターネット環境で提供しているが,インターネット産業も世界の主要な学術図書館との協同事業を展開している。データベース・サービスは電子化した資料を提供する電子図書館の核として機能し,機関リポジトリも総合的な情報システムとして情報の流通を促進している。学術情報の流通にも最新の情報通信技術が反映されている。
最終更新日
- 2019.12.01.
- 神沼靖子 (編集委員会編)