情報システムの階層構造
ジョウホウシステムノカイソウコウゾウ
Hierarchical structure of information systems
概要
情報システムの全体像を分かりやすく示すために階層的にとらえた構造の表現。
説明
システム構築の目的が新たな企業戦略の実現へと変化し,大規模化・複雑化が進んだことで,情報システムの全体構造を明示化することが重要になった。企業情報システムのアーキテクチャにも階層構造が必要になり,構造を階層的にとらえる方法が考えられた。たとえば,情報システムと企業の階層構造を関連付けて,企業別情報システム層を“担当者層,部門共通層,企業共通層”でとらえるとか,共通情報システム層を“業務機能層,組織層,定型・非定形層”でとらえるなどをあげることができる。情報技術の視点では,情報処理システム層をアルゴリズム層やアプリケーション構造層でとらえることができる。情報システムのアーキテクチャでは,対象システムを構成要素に分解して要素間の包含関係や外部環境との関係を階層構造で示すことで,統合的に管理することができる。
最終更新日
- 2019.12.01.
- 神沼靖子 (編集委員会編)