情報システムの研究
ジョウホウシステムノケンキュウ
Information systems research
概要
単なる技術研究の枠を越えて人間や社会そのものへの関心を反映したもの。
説明
情報システムの研究は,組織および社会においてさまざまな情報技術を効果的に適用してシステムをデザインし,技術的・組織的に働かせ,組織的・経済的に健全な利用とインパクトを与え,かつ,研究を通して実践を改善することを使命としている。情報システム研究は実践との関わりを最も重視し,理論が実践へと向かうことが大切である。したがって,良い理論であるかどうかはその有用性にかかっており,理論の有効性や絶対的な真理の尺度で計った位置で評価されるものではない。情報システム学は豊かな複合学問領域的性格を有するため,その理論は他の多くの学問領域に依拠するものであってもよい。研究アプローチとしては,実験研究,フィールド実験,サーベイ,ケーススタディ,未来研究,現象学的/解釈学的研究,長期研究,アクションリサーチなどを挙げることができる。
参考文献
- 浦昭二,細野公男,神沼靖子,宮川裕之:情報システム学へのいざない,培風館 (1998).
最終更新日
- 2019.12.01.
- 神沼靖子 (編集委員会編)