情報システムの現状分析
ジョウホウシステムノゲンジョウブンセキ
Study on present state of information systems
概要
現行の情報システムにおける問題状況の分析と要求事項の改善可能性の分析。
説明
情報システムにおける現状分析の目的は,コンピュータ導入の有無に関わらず現行システムの問題点を明らかにして,新たに構築するシステムが最善なものになるようにすることである。現行システムがどのように動いているかに注目して,実体モデルと機能をありのままに表現し,それをもとに何をしているシステムかというユーザの視点で現行の論理的モデルを形成する。そのモデルに,ユーザの要求に基づいた新システムのあるべき姿を反映することになる。現状分析では,システムの対象や業務の戦略に応じて,技術的,経済的,社会的な観点から,目的システムが現実的なものであるか否かを分析し実行の可否も含めて判断する。その際,要求仕様を作成するために,機能と非機能,入力と出力,データの流れ,システムの境界などを明確にする必要がある。特に人間が含まれるシステムでは,いろいろな観点からシステムの使用環境を調査し,分析することが重要である。
最終更新日
- 2019.12.01.
- 神沼靖子 (編集委員会編)