情報の解釈
ジョウホウノカイシャク
Interpretation of information
概要
意図的な行動を可能にするために情報を正しく解釈すること。
説明
ここでは「情報を解釈する」という視点で捉える。情報という言葉は何かに関する「知らせ」とか,人間が判断し行動を決める上で必要とする「知識」という意味で使われ,時と場合によって使い分けられている。情報には発信側と受信側がありその間にデータが介在する。それは,「発信側には事実があり,それが形式化され,データとして受信側に伝達される。受信側ではその意味が解釈され,情報として特定化され,その情報によって人間が行動を起こす」という見方である。そこでは,情報は人間の意図的な活動の基本であるといえるため,意図的な行動が可能になるように情報は解釈されなければならない。現実には,同じ情報に接していても人によって解釈が違い,時や場所によっても解釈が変わっている。人間の暗黙的な思考が働いているからである。このため,現実的な問題を正しく理解するためには,人々の潜在的な能力に働きかけて情報を解釈することが重要になる。
最終更新日
- 2019.12.01.
- 神沼靖子 (編集委員会編)