人間の行動システム
ニンゲンノコウドウシステム
Human behavior system
概要
人間の情報行動について理解する仕組み。
説明
人間は知的刺激や要求に反応して情報行動を行っている。したがって人間の活動に関わる情報システムでは,情報行動の主体である人間の日常的な行為・行動を観察することが必要になる。人間の情報行動は情報の取得・処理・結果の活用からなる。情報取得には意識的(目的が特定される)行動と無意識的(目的が特定されない)行動とがある。情報処理では,知覚から認知し,思考し,意志決定をするという過程をたどる。さらに結果の活用では環境への働きかけという情報行動をとる。つまり情報行動から生み出される情報資源の利用の仕方が人間の行動に影響を与えることになる。このように情報システム開発のベースには情報行動の特性があるため,人間の情報行動を理解することが不可欠であるといえる。人間の行動の仕組みを分析して広い視野で情報システムの問題点を明確にする際に,情報技術を活用することができる。
最終更新日
- 2019.12.01.
- 神沼靖子 (編集委員会編)