ETCシステム
イーティーシーシステム
Electronic Toll Collection system
概要
ICカードとETC車載器とを用いた有料道路の自動料金支払いシステム。
説明
ETCシステムでは,ICカードを挿入したETC車載器を搭載した車両が有料道路の料金所車線を通過する際に,料金所に設置された路側アンテナとの間の無線通信により,自動的に通行料金の支払いが行われ,車両を停止することなく通過できる。ETC車載器と路側アンテナ間の通信には国際標準化された5.8GHz双方向通信(アクティブ方式)を採用しており,ETC車載器に登録された車両情報,ICカードに記録されたカードID,通行履歴等の情報,および路側システムで判定された車種情報,計算された通行料金(課金情報)の送受信を高速に行う。この際の無線通信,ICカードの記録データは暗号化されており,高いセキュリティが確保されている。システムの開発には,国,有料道路事業者,電機・自動車メーカ,カード会社が加わり規格の統一化を図り,全国のさまざまな道路事業者,料金体系でも使用できる。2001年のサービス開始から普及が進み,2011年末時点で高速道路での利用率が85%を超えている。
関連項目
最終更新日
- 2019.12.01.
- 伊藤伸一 (編集委員会編)