James Martinのインフォメーションエンジニアリング
James Martinノインフォメーションエンジニアリング
Information engineering by James Martin
概要
1980年代の初頭に提案されたデータ工学(Data Engineering)または情報工学手法の一つ。
説明
当時のデータ工学または情報工学の手法に共通することは次のようなものである。
- データの独立性と共有性の追求
- データの資源概念の追求
- データモデリング手法とソフトウェア設計手法との連携
James Martinは,データモデリングとシステム開発およびデータ管理手法を,一つの体系的方法論としてまとめ,それをInformation Engineeringとして出版(1982年)した。独自の手法や記法を提案せず,既存の手法を体系化したことが特徴である。その体系化の理念は,企業戦略とのリンク,データ資源管理(DRM)または情報資源管理(IRM)など,データや情報を経営資源の一つとみなしその整合性維持と利用可能性向上などにある。データ資源の維持を優先し,ソフトウェア設計はその維持を優先する。エンタープライズアーキテクチャ,SSADM,IDEF0を参照のこと。
参考文献
- Finkelstein, C. and Martin, J.: Information Engineering, Vol.1 and 2, Savant Institute (1981).
最終更新日
- 2019.12.01.
- 堀内一 (編集委員会編)