ホームネットワークシステム
ホームネットワークシステム
Home network system
概要
家庭内の電子機器をネットワークにより接続し,連携動作させることを目的としたシステム。
説明
標準化の経緯としては,1980年代のホームバス,1990年代のIEEE 1394を経て,近年,新たなホームネットワーク普及期に向けた動きが盛んになってきている。ホームネットワークの実現のためのネットワークプロトコルとしては,大きく三つの層に分類できる。具体的には,物理層では,無線LAN(IEEE802.11g/a/n),ZigBee,PLCミドル層では,UPnP,OSGiアプリ層では,映像データのやりとりのためのDLNAを実装した機器が普及を始めている。これらの機器を統合的にシステムとして連携動作させるために,たとえばネットワーク経由で映像データをやりとりするIPTVが,ホームネットワークシステム普及の先駆けとして期待される。なお,ホームネットワークシステムの本格普及に向けては,白物家電などの家庭内機器へのネットワークインタフェース搭載,家庭内での機器間のネットワーク引き回し,セキュリティの確保,機器の動作状態や使用ログの管理,そして何よりも機器を連携させることによる魅力的なサービスの開発,などが課題として挙げられる。
最終更新日
- 2019.12.01.
- 藤田昌克 (編集委員会編)