列車座席予約システム
レッシャザセキヨヤクシステム
Train seat reservation system
概要
JRの新幹線や在来線,民鉄の特急列車などの指定席を予約するためのシステム。
説明
システム化以前は管理センターに紙の台帳があり,電話による要求に従って座席管理を行っており,発券される指定席券も手書きであった。コンピュータの発達に従い各鉄道事業者においてシステム開発が進められ,1959年にJRの前身の日本国有鉄道のMARS(Multi Access Seat Reservation System)が稼動した。これはコンピュータによる本格的なオンラインリアルタイムシステムの好例となった。MARSでは列車の運行1ヶ月前の午前10時に座席予約が開始され,トラフィックが集中するため,短時間で大量のトランザクションを処理するための高性能が必要とされた。バックアップシステムを含めた障害時の対応も重視されている。各社のシステムにおいて,インターネットを介した予約,ICカードや携帯電話を情報媒体として用いた方式なども実現されている。
最終更新日
- 2019.12.01.
- 後藤浩一 (編集委員会編)