建設業の技術計算システム
ケンセツギョウノギジュツケイサンシステム
Technical caliculation system for construction industry
概要
建設事業の設計段階と施工段階で使われる技術計算システム。
説明
設計段階では,道路橋梁を中心にFEM(有限要素解析),CAD,道路線形計算,構造計算,耐震計算などのシステムが利用されている。一方,建築生産においては,3次元CADシステムが計画段階の外装シミュレーション,設備の干渉シミュレーション,鉄筋の配筋シミュレーションに利用されている。また,材料の数量計算システムもある。河川では流量計算システムが導入されている。施工段階では,情報化施工がICTを利用した重機制御の高度化と技術者判断の高度化を目指して,運用され始めている。ここでは,3次元施工システム(GPSによってリアルタイムでブルドーザの3次元座標値を計測しながら3次元設計データを基にして施工する)やバックホウシステム(リアルタイムでバックホウの作業装置の3次元座標値を計測し,オペレータに設計値との差を常に表示する)があり,作業の省力化や仕上がり精度の向上を実現するものである。
最終更新日
- 2019.12.01.
- 窪田諭 (編集委員会編)