情報システムの層別化
ジョウホウシステムノソウベツカ
Layering of information systems
概要
情報システムを,論理的に適切な階層構造になるように分離して構成する設計方針。
説明
層別化の意味は,各層を独立したものとしてとらえ,他層との関係をインタフェースとしてとらえることによる,アーキテクチャとしての垂直方向の構成要素化である。本来の意味の層別化(レイヤ化)は,各レイヤの独立性と,レイヤ間の関係を隣接する層間しか持たない構造を意味する。しかし多くの使用例においては,さほど厳密には使用されていない。たとえばEAにおいては,BA(Business Architecture),DA(Data Architecture),AA(Application Architecture),TA(Technology Architecture)の4層で表している。情報システムにおいて,情報システム基盤層(インフラ層)とアプリケーション層に分けたり,アプリケーション層を,データ層とアプリケーション層に分けたりすることもある。またアプリケーションをプレゼンテーション処理層,ビジネスロジック層,データベース層に分ける3階層モデルなどもある。エンタープライズアーキテクチャを参照のこと。
最終更新日
- 2019.12.01.
- 児玉公信 (編集委員会編)