情報システムの都市計画アプローチ
ジョウホウシステムノトシケイカクアプローチ
Urban planning approach for information systems design
概要
企業情報システムのアーキテクティングにおいて,都市計画の概念と方法論を適用する考え方および方法論の体系。
説明
包括的な情報システムアーキテクチャ,すなわち企業レベルでみた情報システム(企業情報システム)のアーキテクチャ,またはアーキテクティングの方法論の一つ。アーキテクチャの原義は建物である。個別の情報システムのアーキテクチャを建物とすると,企業レベルの粒度のアーキテクチャは都市計画に相当する。このアナロジーに基づき,建築工学・土木工学で培われた都市計画の概念・方法論を企業情報システムアーキテクチャに適用した考え方と方法論を指す。対象領域の粒度が異なると適用する方法論が異なる。具体的には粒度が細かければ,「製品指向」であり「分析的」,「自然科学的」なアプローチが可能である。逆に粒度が粗くなると,「政策指向」になり「包括的」,「社会科学的」なアプローチが必要になる。これよりも都市計画アプローチにおいては,後者の考え方の適用が必要である。
参考文献
- 南波幸雄:企業情報システムアーキテクチャ,翔泳社 (2009).
最終更新日
- 2019.12.01.
- 児玉公信 (編集委員会編)