航空管制システム
コウクウカンセイシステム
Air traffic control system
概要
管制業務を支援するシステム。
説明
航空管制システムは,管制業務を支援するシステムの総称で,航空機が秩序正しくかつ効率的な運航ができるように,航空機相互間の安全間隔を保つための航空交通の指示,安全運航に必要な情報の収集・提供などを行うものである。高い信頼性が求められる航空管制システムには,レーダなどから航空機を捉えて情報処理し,管制官に対して航空機の位置,コールサイン,対地速度などを画面上に表示するものや,計器飛行方式によって飛行する航空機の情報を一括処理して飛行計画情報を管理するものなどがある。将来的には,航空交通量の需要増に対する空域,飛行場の一層の有効利用が求められており,航空機の近代化とともに測位衛星(GPS)を利用したセンシング技術,航空機と地上とのデータリンク通信網が整備され,より木目の細かい航空交通管理が可能になっていく。併せて,ヒューマンエラーの回避に向けた管制官支援機能の充実など,今後ますます高度な航空管制システムが求められる。
最終更新日
- 2019.12.01.
- 佐々木武男 (編集委員会編)