運用時の不具合管理
ウンヨウジノフグアイカンリ
Fault management in system operation
概要
情報システムの不具合状況を記録し,体系的に管理すること。
説明
情報システムが実運用に移行した後でも,ソフトウェアのバグはしばしば検出される。バグを修正し,不具合の再発を確実に防ぐためには,バグの発生日時,発生状況,修正担当者,修正内容,業務への影響度,修正履歴などのデータを記録し管理する必要がある。情報システムの規模が大きくなると,バグの種類も多様化し,また複数の担当者がそれぞれの責任範囲を分担して修正を実施することになるので,バグを体系的に管理する必要がある。また,運用時に発生したバグは,開発フェーズで修正できなかったものであることから,運用時のバグの発生件数,影響度などを記録管理することにより,開発フェーズでのバグ管理に役立てることもできる。一般に,機械(ここでは情報システム)の具合が芳しくないことを不具合と言うが,特にその原因がソフトウェアの誤りにあることが明確な場合にバグという。
最終更新日
- 2019.12.01.
- 杉野隆 (編集委員会編)