電子マネーシステム
デンシマネーシステム
Electronic money systems
概要
現金を使用せずに,電子データの授受により決済処理を行うシステム
説明
電子マネーシステムは,1.ICチップに価値を記録して店舗などに設置された専用の読み取り装置を通じて決済するICカード型,2.サーバーに価値を記録してネットワークを通じて識別情報を通信することにより決済を行うサーバー型に分類される。ICカード型は,接触式ICカードと非接触式ICカードに分類される。非接触式ICカードは,タッチをするだけで決済処理ができる利便性から交通系や流通系など幅広く活用されている。また携帯電話などに非接触ICチップを内蔵することも可能である。サーバ型は,磁気カードなどに記録された識別情報を読み取る方式と,バーコードやQRコードをスキャンして識別情報を読み取る方式に分類される。さらに,利用者がスマートフォンに表示したバーコードやQRコードを店舗の読み取り装置がスキャンするCPM(Customer Presented Mode)方式と,店舗が表示したQRコードを利用者のスマートフォンのカメラで読み取るMPM(Merchant Presented Mode)方式の2種類がある。
参考文献
- 永井岳彦: キャッシュレス社会への取り組み, 経済産業省, 入手先<https://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/miraitoshikaigi/sankankyougikai/fintech/dai1/siryou2.pdf> (2018).
最終更新日
- 2019.12.01.
- 宮沢和正 (編集委員会編)