ISディジタル辞典-重要用語の基礎知識-第二版

ERPシステム

イーアールピーシステム

Enterprise Resource Planning system

概要

企業内の業務に関する情報を横断的に把握し,経営資源の最適な運用を計画するために使用する仕掛け。

説明

ERPは,企業内の業務に関する情報を横断的に把握し,経営資源の最適な運用を計画することを指す。ERPシステムは,生産管理,会計,販売管理,人事・給与など業種を問わず共通的な業務を一つのデータベースで統合し,各業務がデータベースを介してリアルタイムにデータが連携されることによって実現される。たとえば,生産管理システムで入力したデータから製造原価を計算し,その結果がデータベースを介して会計システムで利用が可能となり,経営判断に活用する管理会計の指標を即時に得ることができる。またERPパッケージは,企業経営のベストプラクティスと呼ばれる先進企業の業務ノウハウを一つのソフトウェアとしてパッケージ化したものを指す。そのERPパッケージの導入に際して,導入する企業の業務に合わせてカスタマイズと呼ぶ追加のシステム開発が必要となる。ただし,多くのERPパッケージはソースプログラムでのカスタマイズではなく,アドインと呼ばれる独自言語で開発が行われることもある。

関連項目

ERP