顔画像認識システム
カオガゾウニンシキシステム
Facial image recognition system
概要
人の顔画像をコンピュータで解析することで,その人が誰であるかを判定するシステム。
説明
本人の顔画像をデータベースに登録しておき,それと照合用の顔画像を比較することで,本人か他人かを判定するシステム。比較によって算出したスコア(類似度)が,あらかじめ設定した閾値を超えた場合は本人,そうでない場合は他人とする。本人を他人に間違える本人拒否率と,他人を本人に間違える他人受理率はトレードオフの関係にあり,閾値を変えることで調整する。顔の特徴として,目や口などの個人性が現れやすい部位を重点的に用いるものが一般的だが,肌の文様や顔の3次元形状などを用いるものもある。虹彩や指紋など他の生体情報に比べると,顔はユーザビリティが高いため,空港などでの入国審査の迅速化に利用されている。また,顔は非接触で遠くからでも撮影できることから,監視カメラによる映像監視でも利用されている。顔向きや照明の変化,経年による顔つきの変化により認識精度が低下するため,撮影条件をそろえたり,一定期間経ったら登録顔画像を更新するなどの対策が必要である。
最終更新日
- 2019.12.01.
- 佐藤敦 (編集委員会編)