ISディジタル辞典-重要用語の基礎知識-第二版

意思決定支援プラットフォーム

イシケッテイシエンプラットフォーム

Decision support platform

概要

ビジネス上の意思決定を支援する情報システムの基盤。

説明

ビジネス上の意思決定を支援する情報システムの基盤。意思決定支援システムの理論的研究と実装は,1970年代半ばから後半にかけて米国を中心に始まった。D.J. Powerによれば意思決定支援システムはモデル駆動型,データ駆動型,コミュニケーション駆動型,文書駆動型,知識駆動型に分類される1)。モデル駆動型は,比較的少量のデータとパラメタから定量的なモデルに基いて現状分析,予測を行う。データ駆動型は,企業内外の時系列データをデータウェアハウス,OLAP(Online Analytical Processing)などの技術を活用して検索・分析することに重点を置いており,BIと同義である。コミュニケーション駆動型は,グループによるコミュニケーションを支援することで意思決定を支援するもので,グループウェアと同義である。文書駆動型は,文書の共有・管理により意思決定を支援するものであり,文書管理システムと同義である。知識駆動型は,意思決定者に対して取るべきアクションを示唆あるいは推薦することを特徴とし,エキスパートシステム,AI人工知能)などと同義である。意思決定支援システムの分類によってそれぞれ必要となる意思決定支援プラットフォームの要件はそれぞれ異なる。

参考文献

  1. Power, D.J. : A Brief History of Decision Support Systems version 4.0, DSSResources.COM, 入手先<https://dssresources.com/history/dsshistory.html> (2007).

関連項目

意思決定支援システム