クラウドソーシング
クラウドソーシング
Crowdsourcing
概要
インターネットを用いて不特定多数から働き手を公募し,課題解決を行うプロセス。
説明
組織あるいは個人がある課題(タスク)を委託する際,インターネットを用いて不特定多数から働き手(ワーカ)を公募し,課題解決を行うプロセスのこと。タスクを群衆(crowd)に業務委託(outsourcing)することから作られた造語である。クラウドソーシングによって,依頼者は,空き時間を利用するアマチュアなど,時間・空間的な制約にとらわれず潜在的なワーカを広く募集できたり,細分化されたタスクを多勢のワーカによって,集合知メカニズムに基づく課題解決をすることができたりするようになる。ワーカが参加する主な動機は金銭的報酬の獲得であるが,ときには,社会的認知,自尊心,自身のスキル向上,コミュニティへの貢献そのものを動機とする。クラウドソーシングサービスは,依頼者とワーカのマッチング,進捗管理,報酬管理などの機能を提供し,クラウドソーシング活動の基盤を担う。
参考文献
- Brabham, D.C: Crowdsourcing as a Model for Problem Solving: An Introduction and Cases, Convergence: The International Journal of Research into New Media Technologies, Vol.14 No.1, pp.75-90 (2008).
- Estellés-Arolas, E. and González-Ladrón-de-Guevara, F.: Towards an Integrated Crowdsourcing Definition, Journal of Information Science, Vol.38 Issue 2, pp.189–200 (2012).
最終更新日
- 2019.12.01.
- 松澤芳昭 (編集委員会編)