デザイン思考
デザインシコウ
Design thinking
概要
デザイナーでない人向けのデザインするための思考法。
説明
デザイナーの感性と手法を用いて,ユーザ中心,人間中心のアプローチのデザインを,組織が実施していくために体系化された思考法。
デザイン思考はこれをサポートするプロセスが広く展開されているが,プロセスの理解とともに重要なのは取組みに対する「マインドセット」の持ち方である。デザイン思考の生みの親であるIDEOは“Design Thinking is a Mindset.”とし,(1)Human-Centered,(2)Collaborative,(3) Optimistic, (4) Experimentalの4つを,デザイン思考に重要なマインドセットと定義している1)。さらにデザイン思考を有効に活用するために必要な能力についても言及される。2016年にスタンフォード大学d.schoolが「デザインプロセスの話はもうやめよう」と題し,プロセスの理解だけでなくそのプロセスを実施するための「8つのコアデザイン能力」を特定している2)。たとえば,意図的なコミュニケーション,具体と抽象の行き来,デザインワークを自らデザインする,などの能力である。やり方の知識(ハードスキル)だけでなく,こうしたソフトスキル,メタスキルが重視されてきている。
参考文献
- IDEO: Design Thinking for Educators Toolkit (2011).
- d.school: Let’s stop talking about THE design process (online), available from <https://medium.com/stanford-d-school/lets-stop-talking-about-the-design-process-7446e52c13e8>.
最終更新日
- 2019.12.01.
- 渡辺今日子 (編集委員会編)