リーンソフトウェア開発
リーンソフトウェアカイハツ
Lean software development
概要
トヨタ自動車が築き上げた自動車生産方式(TPS)の原則をソフトウェア開発に適用したアプローチ。
説明
TPSの原則「7つのムダ削減」「ジャストインタイム」「自働化」といった原則をソフトウェア開発に適用し,7つの原則「ムダをなくす」「品質を作り込む」「知識を作り出す」「決定を遅らせる」「速く提供する」「人を尊重する」「全体を最適化する」を使ってソフトウェアを開発するアプローチである。TPSはもともとハードウェア製品の製造プロセスを対象としているため,リーンソフトウェア開発では,ソフトウェア開発特有の課題に対応した考え方を示し,解決策を提供している。すなわち「ソフトウェア開発におけるムダとは何か」,「ソフトウェア開発においてどのように早期に品質を作り込むか」など,ソフトウェア固有の課題に対する考え方を示し,それに対する解決策(リーンソフトウェア開発の用語では「ツール」)を示している。解決策の多くはアジャイルソフトウェア開発と共通するため,一般的にアジャイルソフトウェア開発方式のひとつとみなされている。
参考文献
- メアリー・ポッペンディーク, トム・ポッペンディーク: リーン開発の本質, 日経BP社 (2008).
関連項目
最終更新日
- 2019.12.01.
- 居駒幹夫 (編集委員会編)