ISディジタル辞典-重要用語の基礎知識-第二版

アーキテクチャビューポイント

アーキテクチャビューポイント

Architecture view point

概要

アーキテクチャビューを作成,解釈および分析するための体系的な知識や方法

説明

アーキテクチャビューポイントは,アーキテクチャビューの作成,解釈および分析するための体系的な知識や方法を示したものである。ステークホルダが持つシステムに対する関心を系統的に分析および組成し,その関心からシステム全体を表現する方法を示すものである。現実の関心に対する結果がアーキテクチャビューの成果となる。言い換えれば,ある特別な(複数の)関心に関連したシステム全体の仕様を導き出す方法である。一つ以上のアーキテクチャビューポイントによって,さまざまな関心を網羅的に捉え,同時に,それらの観点からシステム全体を冗長性なく表現することが求められる。また,それぞれのアーキテクチャビューポイントによる関心の分離は,複雑に絡み合う検討課題や設計要素の単純化に大きく貢献する。アーキテクチャビューポイントは,記述言語,表記法,モデル概念,設計ルール,モデリング手法,分析手法などで構成され,そこには,アーキテクチャビューの一貫性や完全性をチェックするためのルール,指標および手法等も含まれている。

参考文献

  1. ISO/IEC/IEEE 42010:2012 Systems and software engineering – Architecture description.