業務シナリオ
ギョウムシナリオ
Operational scenarios
概要
利用状況を想定した業務イベントや活動の流れの記述。
説明
業務シナリオは目指す活動を具体的にイメージする記述であり,業務構想書の重要な一部になる。業務シナリオにより,断片的になりがちな個々の活動やシステムとの相互作用を包括的にまとめることができ,業務の遂行にどのように関連するか理解しやすくなる。また,ユーザの役割,業務特性,システム運用などの詳細も理解できるようになる。業務シナリオから,機能要求を導き出しモデルを作成でき,主要な問題に対しては,プロトタイプを準備することにも利用できる。また,受け入れテスト計画の作成の基として,取得者と供給者の両者にとって,システムデザインがステークホルダのニーズと期待を満たしていることを確認することに役立つ。業務シナリオの書き方にはいろいろな方法があるが,一つの例として,行為の主体となる人を想定し,その人を主人公として,具体的な日付,場所,人名(「天地人」)を設定して,ストーリーを書く方法がある。
参考文献
- ISO/IEC/IEEE 29148:2011 Systems and software engineering – Life cycle processes – Requirements engineering.
最終更新日
- 2019.12.01.
- 雑賀充宏 (編集委員会編)