ユースケース記述
ユースケースキジュツ
Use case description
概要
情報システムの機能要求の記述の手法。
説明
UML(Unified Modeling Language)の機能要求を記述する記述方法の一つ。行為者の仕事を支援するシステムの機能を記述する。Cockburnは,ユースケースの使い方として,目的レベルの概略(雲),要約(凧),ユーザ目的(海面),サブ機能(魚),詳細(貝)という5水準とし,目的レベルごとに扱うべき設計対象を組織,システム,構成要素として整理した。海面レベルでは,施主が読んで理解できるように複雑すぎないこと,行為者とシステムの対話の記述をできるだけ少ないステップにまとめることが求められる。ユースケース記述する項目として,ユースケース名,行為者(アクタ),目的,事前条件,事後条件,基本系列,代替系列,備考,シナリオがある。ユースケース名は,システムを主語として「OをVする」と表現する。基本系列では,行為者とシステムとの典型的な対話を順序づけて,主語を「アクタ」または「システム」と明示する。
参考文献
- Cockburn, A., : Writing Effective Use Cases, Addison-Wesly (2000), ウルシステムズ株式会社監訳: ユースケース実践ガイドー効果的なユースケースの書き方,翔泳社 (2001).
最終更新日
- 2019.12.01.
- 雑賀充宏 (編集委員会編)