Vモデル
ブイモデル
Vee model
概要
プロジェクトサイクルの技術的側面をV字として示したもので,左上のユーザニーズで始まり,右上のユーザのシステムの妥当性確認で終わる。
説明
Vモデルは,事前に要求が仕様化されているシーケンシャルなプロセスモデルと漸進的でコンカレントなプロセスモデルの両方で使われるモデルである。Vモデルでは,継続的にステークホルダニーズを妥当性確認することの必要性,要求作成時に検証を計画することの必要性,継続的にリスクと機会を評価することの重要性が強調されている。システム全体のVモデルと,それを構成するシステム要素のVを組み合わせた三次元のプロセスモデルであるデュアルVモデルがある。デュアルVモデルでは,コンカレントに機会とリスクを管理すること,ユーザがインプロセスで妥当性確認すること,統合,検証,妥当性確認を計画すること,問題解決を検証することが強調されている。
参考文献
- INCOSE: Systems Engineering Handbook: A Guide for System Life Cycle Processes and Activities, 4th ed., John Wiley and Sons, Inc. (2015).
最終更新日
- 2019.12.01.
- 雑賀充宏 (編集委員会編)