クリティカルチェーンプロジェクトマネジメント
クリティカルチェーンプロジェクトマネジメント
Critical chain project management
概要
クリティカルチェーンという考えに基づいたスケジューリング手法を使ったプロジェクト管理手法。
説明
クリティカルチェーンプロジェクトマネジメント(CCPM)とは,作業時間にバラツキがあることや,予定していた資源が確保できないことで,プロジェクトが計画通りに進まないことに対して,クリティカルチェーンというスケジューリングの考え方でプロジェクトを管理する手法である。1997年にエリヤフ・ゴールドラット博士が著書「Critical Chain」で提唱したもので,TOC(Theory of Constraints)の考えに基づいている。CCPMでは,大きく資源の競合に対する配慮と,作業時間のバラツキに対する配慮が行われる。複数のタスクで資源を共有する場合,それらのタスクの実行順序をずらしたり,共通の資源が連続して使用される時には間にバッファを置いたりして,共有資源による影響を少なくする。タスクの作業時間のバラツキに対しては,各作業にはバッファを持たせず,作業が合流する直前のタスクに合流バッファを持たせ,最後にプロジェクト全体のバッファを持たせるという考え方である。このようにクリティカルチェーンに着目してプロジェクトを計画通りに効率よく実施するのがCCPMの考え方である。
参考文献
- Project Management Institute Inc.: プロジェクトマネジメント知識体系ガイド PMBOKガイド 第6版(日本語), Project Management Institute Inc. (2018).
最終更新日
- 2019.12.01.
- 酒森潔 (編集委員会編)