データウェアハウス
データウェアハウス
Data warehouse
概要
業務データを時系列に統合,データ間の関連性を分析するデータベース利用形態。
説明
企業や組織のビジネスや経営,業務を改善するための意思決定を行うため,多種多様な業務データを時系列,目的別に統合して蓄積し,そのデータ同士の関連性を分析するためのデータベースの利用形態の一つ。意思決定を行うための分析対象データの収集や,中長期動向の分析,データ分析効率の改善などの分析プロセスの課題を解決する。たとえば,店舗のPOS(Point Of Sales:販売時点情報管理)システムから売上データ,顧客管理システムから顧客データを収集蓄積。購買履歴を分析して,販売戦略の立案・実装や新商品の企画・開発に利用することなどに適用される。顧客属性やアクセス履歴を管理し,顧客満足度を向上させるために利用される情報システムであるCRM(Customer Relationship Management)などにおけるデータウェアハウスの導入効果は大きく,顧客の購買履歴データを時系列に蓄積し,対象顧客の過去の購買実績を分析,今後の購買行動の予測をたてることにより効率的な拡販活動を進めることができる。業務改善やビジネス拡大を目的とした意思決定を行うための有効な時系列のデータ分析基盤として,データウェアハウスは業務情報システムに必須である。
参考文献
- 石川博,新美礼彦,白石陽,横山昌平:データマイニングと集合知,共立出版 (2012).
- 辻洋,大川剛直:経営情報処理のための知識情報処理技術,コロナ社 (2000).
最終更新日
- 2019.12.01.
- 山本裕 (編集委員会編)