概念的知識
ガイネンテキチシキ
Conceptual knowledge
概要
直観や表象によってとらえるのではなく概念によってとらえる知識の表現。
説明
知識には,概念的知識と手続き的知識がある。この二つは互いに影響し合って発達する。問題解決では概念的知識が先行するか,手続き的知識が先行するかということがあるが,それは場合による。どちらが先でもかまわない。たとえば,求める形に出会ったときに形の認識ができたという見方では,概念的知識が先行している。互いに発達していくサイクルが大事であり,サイクルの初期に概念的知識(あるいは手続き的知識)を「持っている」としても,それが完全なものであることは必要ではない。概念的知識は,知識を理解する過程と知識を形成する過程に関係している。これに対して手続き的知識を,問題解決における一連の規則ととらえることがある。情報システム研究は,概念的知識に関して本質的な哲学を持っていないといわれている。
最終更新日
- 2019.12.01.
- 松永賢次,神沼靖子 (編集委員会編)