ISディジタル辞典-重要用語の基礎知識-第二版

クラウドコンピューティング

クラウドコンピューティング

Cloud computing

概要

ネットワークを経由して,コンピュータ資源をサービスとして提供・利用する形態である。

説明

クラウドコンピューティングは,インターネットなどのネットワークを経由して,コンピュータ資源(サーバ、ストレージ、ソフトウェア等)をサービスとして提供・利用する形態である。従来の提供・利用形態に対して,この形態では利用者がネットワークを経由して,各種のコンピュータ資源を利用できるので,利用者側に必要なものは接続環境とサービス利用費用だけである。実際に処理の大半を実行するコンピュータ資源はクラウドコンピューティング提供事業者側のデータセンター内に共同利用資源として設置され,それらの資産管理や運用保守なども提供事業者側が実施する。クラウドコンピューティングの持つもう一つの特徴は,アプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)を利用することで,ソフトウェアからコンピュータ資源利用を制御できることである。この特徴を使えば,たとえば,需要に従って動的にコンピューティング資源のサイズを変更することができ,効率的な資源利用が可能となるし,突発的な需要増大にも自動的に対応できる。

参考文献

  1. NIST:The NIST Definition of Cloud Computing (Online), available from <https://csrc.nist.gov/publications/detail/sp/800-145/final>.
    情報処理推進機構訳:NISTによるクラウドコンピューティングの定義,入手先<https://www.ipa.go.jp/files/000025366.pdf>.