情報システム問題の解決
ジョウホウシステムモンダイノカイケツ
Solution of information system problem
定義
情報システム環境の複雑で多様な事象とそこで発生する問題の解決活動。
説明
情報システムの対象となる問題の多くは,自然界のシステムや人工的なシステムなどの外界の事象から生じている。機械的な仕組みも社会的な仕組みも人間の情報活動を支えるという考え方があるためシステムには人間も含まれる。システムには社会インフラとして無意識に利用されるものと,組織の管理や意思決定支援などのように意識的に活用されるものとがあるが,いずれの問題も複雑で多様化しているために定式化は困難である。直接的関係にない情報の中に問題の本質が埋もれていることがあるため,問題を発見し明確化することから始める必要がある。したがって対面している文脈の中での問題状況の観察・理解・把握・明文化という分析活動と,実現可能な問題解決案の提案-採用案の選択-現実世界での評価という解決活動とが行われる。解決活動では,問題を細分化して小さなモジュールとして扱い,個々に解決した後でシステムを統合化するという方法がとられる。
文献
- 神沼靖子,丹羽時彦:問題形成と問題解決,共立出版 (2006).
最終更新日
- 編集委員会 編 (2012.04.01.)
- 神沼靖子