エンタープライズアーキテクチャ
エンタープライズアーキテクチャ
Enterprise architecture
定義
エンタープライズ(企業または政府や府省,自治体など)の粒度に拡張した対象領域のアーキテクチャ。
説明
企業や組織の情報システムが相互に連携して動くようになると,個別のシステムごとに考えられていたアーキテクチャについて,システムの集合体(上位システム)であるエンタープライズ(企業)情報システムのレベルで論ずる必要が出てきた。
EAのモデルとして,1999年に米国連邦政府のFEAF(Federal Enterprise Architecture Framework)が有名である。FEAFは米国連邦政府および州政府の参照モデルとしての役割を担っているだけでなく,経産省が策定した日本版EA(「業務・システム最適化計画」)フレームワークの下敷きにもなっている。EAを議論する場合には,その領域であるエンタープライズを定義することが重要である。エンタープライズは,FEAFでは「定義されたビジネススコープと使命をサポートする組織または組織にまたがる実体」と定義されている。特に「最適化」という場合は,対象領域が異なると,その実現形態は大きく異なってくることがある。
また,Open Groupは,TOGAF(The Open Group Architecture Framework)として,具体的なフレームワークを提供している。
最終更新日
- 編集委員会 編 (2012.04.01.)
- 児玉公信