キャパシティ計画
キャパシティケイカク
Capacity planning
定義
システム環境の変化に対応して,将来にわたり安定的に稼働させるためのシステム資源を確保するための計画。
説明
安定した情報システム環境を提供し続けるため,情報システム基盤の処理能力を,負荷に対応して資源を増減する必要がある。負荷の増大は,システムパフォーマンスの低下を招き,限界値を超えると急激なスローダウンやシステムダウンの危険性を生じる。逆に過剰なキャパシティは,無用なコスト負担になる。計画のために,将来の負荷を予測する。しかし,将来を予測することは実際には難しい。eビジネス企業にとっては,予測精度の向上だけでなく,設備の導入リードタイムを短縮することも重要な課題となる。情報システム基盤の拡張性に対しても考慮されているかどうかも,将来の設備増強時におけるコストとリードタイムの差を生む。その意味でキャパシティ計画は,設計時の要件として規定し,運用の中で補っていくことになる。
最終更新日
- 編集委員会 編 (2012.04.01.)
- 児玉公信