フィージビリティスタディ
フィージビリティスタディ
Feasibility study
定義
いくつかの候補から事前に選定されたプロジェクトについて,前提条件を設定し,対象システムを計画し,その計画の技術的・経済的・社会的妥当性を論証する調査業務。
説明
引き続き行われるシステム設計の基本条件およびプロジェクト実施準備着手についてマネジメントの承認を得る。対象プロジェクトは,企業であれば,経営戦略・戦術を実現するするいくつかの候補プロジェクトから,初期検討を経て選定される。これは,そのプロジェクト自体の全社的合意形成に有効な手続きでもある。そのフィージビリティスタディが承認されると,システム設計の基本条件に基づいて,初期設計/構想設計をして,実行予算,プロジェクト仕様などを策定し,マネジメントの最終承認を得てプロジェクトを実施する。
一般的なフィージビリティ主要検討項目は次のとおり。
- 前提条件の設定
- マーケット調査
- プロジェクト計画
- プロジェクトコスト試算
- 運用費試算
- 売上高予測
- キャッシュフロー試算と財務分析
- 結論
前提条件の設定には,企画基本事項のほかに,フィージビリティスタディに必要な諸条件を加える。情報システムのプロジェクト計画では,業務モデルとシステムモデルの両方を網羅し,その投資効果には業務モデル分も含める。特に,利害関係者の合意形成が不可欠であることから,フィージビリティスタディも含むプロジェクト形成段階から利害関係者の参加を求め,実施段階での要件の追加・変更を最小限に抑制する。情報システムのライフサイクルを参照のこと。
最終更新日
- 編集委員会 編 (2012.04.01.)
- 小松昭英