列車運行管理システム
レッシャウンコウカンリシステム
Train operation control system
定義
定められたダイヤに従って列車を安全に運行するためのシステム。
説明
初期の鉄道システムでは,信号制御やポイント切り替えが現場で行われていたが,通信回線によってセンターにいる係員が遠隔で制御するCTC(Centralized Traffic Control)システムが導入された。CTCではまだ係員の手作業が中心であるが,進路制御を列車の位置とダイヤ情報に従って自動的に行うPRC(Programmed Route Control)システムが開発された。進路制御だけでなく,車両や乗務員の運用計画を含むダイヤ作成機能,ダイヤ乱れ時の変更計画の作成・情報伝達等の機能を含むシステムとして発展した。コンピュータによる本格的システムとしては,1972年に新幹線の岡山開業時に実用化されたCOMTRACがある。中央集中型のシステムだけでなく,拠点駅にPRC機能をおく分散型のシステムも使用されている。
最終更新日
- 編集委員会 編 (2012.04.01.)
- 後藤浩一