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 情報システムのデザインはどうあるべきか。情報システムとは,情報処理システムと,組織がもつ,人,技術,財を要素とするシステムとされる(JIS X0001 基本用語)。そのデザインは,単体のソフトウェア,ユーザインタフェース,ユーザエクスペリエンスの意匠ではない。組織の目的を実現するもっと総合的なもの,経営者が握るビジネスの操縦桿であり,そこではリアルワールドで営まれる人とソフトウェアとの協働,情報システムと生き生きと生きる人々,文化や歴史とのつながり,時間の中での存在,そして,こだわりと憎悪が併存する。
 われわれは,そうした情報システムをどのようにとらえ,発想し,デザインし,評価し,伝え,測り,計画し,作り上げて,現実世界に提供し,効果を発揮させればよいのだろうか。そして設計者が,そのための発想力やデザイン力を高めるにはどうすればよいだろうか。ビジネスモデリング,要求プロセス論,情報アーキテクチャ論,パタン・ランゲージ,モデル主導開発などの先走った答えを言い出す前に,デザインという営為の“現前”を共有することから始めよう。
 先行する領域,すなわち建築,製品設計,社会システムの設計に携わるアーキテクト乃至デザイナーの方々から,それぞれの領域における“デザインとは何か”,“創造とは何か”,“デザイン教育はどうあるべきか”を語っていただき,パネル討論を通して,情報システムのデザインのあり方,設計者の育成方法を考える第一歩としたい。
1.テーマ
「何かをデザインするとはいかなることか —情報システムのデザイン論を目指して」
2.日 時
2015年11月27日 13:30〜17:30
3.会 場
産業技術大学院大学(品川シーサイド)433教室
http://aiit.ac.jp/about/access.html
4.プログラム
講演1:製品設計分野のデザイナーの“デザインとは”(40分)	國澤好衛(産技大)
講演2:建築分野のアーキテクトの“デザインとは”(40分)	松岡拓公雄(滋賀県立大)
講演3:社会システムのデザイナーの“デザインとは”(40分)	金森 亮(名古屋大)
パネル討論:情報システムにおける“デザインとは”(80分)
司会:	刀川 眞(室蘭工大)
パネリスト:	松岡拓公雄(滋賀県立大)
	國澤好衛(産技大)
	金森 亮(名古屋大)
	児玉公信(情報システム総研)
	中谷多哉子(放送大学)
5.参加費
情報処理学会:	3,000円	(協賛学会会員,技術士,CITPを含む)
研究会登録会員:	2,000円	(協賛研究会登録会員を含む)
学生会員:	1,000円	(協賛大学等の学生およびOBを含む)
一般:	4,000円
6.参加登録
参加人数を把握するために,参加登録にご協力ください。領収書の必要な方,受講証明が必要な方は必ず参加登録をお願いします。
参加登録のURL http://goo.gl/forms/Pn70GnDs3x
7.主催
情報処理学会「情報システムと社会環境」研究会
8.協賛
産業技術大学院大学,情報システム学会,電子情報通信学会(SWIM),経営情報学会,日本技術士会情報工学部会,P-SEC
情報処理学会: ITプロフェッショナル委員会,ソフトウェア工学研究会